主婦梅吉の日常

介護施設を起業、運営し時にはフリマや旅行を楽しむブログ

任天堂のガイドライン「二次創作」にお墨付き?

 

 

 

2018年11月に任天堂から

著作物のガイドラインが出され

またゲーム業界では

企業側から2次創作を働きかける動きも出ていて

これがゲーム市場の活性化につながるかが

注目されますよね。

 

 

 

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二次創作の定義

 

2次創作の歴史がどれぐらいあるのかは

わからないですが

(広い意味ではかなり大昔からあった気がしますが)

 

ネットが生活に入り込んできてから

この「2次創作」という単語を特に耳にするように

なった気がします。

 

2次創作物ってなんとなく

どんなことをさすのか簡単にまとめると

 

著作物(原作)を元に作られた著作物という感じでしょうか。

 

「自分で描いた好きな漫画のキャラクターのイラスト」などです。

 

動画サイトなどでは「MAD」というアニメや映画などを

繋ぎ合わせたものもよく見られます。

 

 

既存のキャラクターを使った小説なども二次創作になります。

ちなみにWikipediaをみると

 

二次創作物(にじそうさくぶつ)とは、

原典となる創作物(以下、「原作」という)に登場する

キャラクターを利用して、二次的に創作[1]された、

独自のストーリーの漫画小説フィギュアポスターカードなどの

派生作品を指す

 

となってますね。

 

著作権的には本当にグレーゾーンで

判断が難しい物がたくさんあります。

 

ただ今回、任天堂が示した中で

特にゲーム実況動画投稿については

わりとはっきりとした指針を出していますが

 

キャラクターが登場する

漫画を掲載した同人誌などファンアートでの利用については

「法令上認められる範囲」でとの言及に

とどまっているようです。

 

「ファンアート」についても

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

で調べてみると

 

ファンアートとは、他者が創作したキャラクター衣装道具

もしくはストーリーをもとにした作品のことである。

この用語は、小説のキャラクターのファンが作成した作品にも適用できるが、

通常は漫画映画テレビゲームのような

視覚媒体からの二次創作を指すために使われる。

通常、アマチュア作者やその二次創作に関して報酬を得ていない作者の作品を指す。

したがって、たとえば、映画『スター・ウォーズ』の商業的な漫画化はファンアートとはみなされないが、

無関係なファンが漫画化したものはファンアートである。

この区別はいつも明確に決定できるわけではなく、

特定の作品が実際にファンアートとみなされるかどうかは

しばしばグレーゾーンにある。

 

となってました。

 

 

任天堂のガイドライン

 

2018年に出された任天堂のガイドラインのポイントを

日経新聞の記事がまとめているのを読むと

 

●著作権侵害を主張しない行為

 

静止画や動画を営利目的でなく共有サイトに投稿(ゲーム実況含む)

YouTube やニコニコ動画など任天堂の指定先に投稿する場合は収益化も認める

 

 ●上記の対象外のケース

ユーザーの創作性やコメントがない単なる転載やコピー

ファンアートでの利用

 

注意点

事実に反して任天堂と協賛、提携しているような示唆はしないこと

ガイドラインについて個別の問い合わせには応じない

ガイドラインの対象は個人

違法適切な投稿などに対して法的措置を講じることも

 

以上のようになっていて

 

ゲーム実況などと著作権の関係は曖昧な部分が

今まであり

著作権法で定める「複製権」「公衆送信権」

抵触する可能性はあったわけですが

ゲームファンの獲得に繋がるとして黙認してきたのが

今回、任天堂が示したガイドラインで

少なくとも任天堂のゲームでは

ゲームの魅力を知ってもらうのに有用だと考え

著作権法的には大丈夫といことになったんですね。

 

今回のガイドラインは個人対象でしたが

人気ユーチューバーのマネジメントを手がける

UUUM (ウーム)は17年5月には

ユーチューバーがゲームを実況解説できる

包括的な許諾を任天堂からもらっていて

その他 CAPCOM などからも同様の許諾が

とれているそうです。

 

これだけいろんなゲームがあれば

もちろん競争もすごいでしょうから

人気のユーチュウーバーさんに「ゲーム実況」してもらうのは

本当に良い宣伝になると思いますよね。

 

今回のこのガイドライン

英語やスペイン語ドイツ語なのでも公表されていて

実際海外からの反応も前向きなものが多くて

実際にゲームの動画の投稿数も増えているそうです。

 

問われるモラル

 

二次創作を一定の範囲で認める動きがあるだけでなく

二次創作を積極的に呼びかける

バンダイナムコエンターテイメントのような例もあるようです

2018年の6月から5ヶ月間

人気ゲーム「アイドルマスター」の公式素材を提供し

フリマアプリのメルカリで

オリジナルグッズの販売ができるキャンペーンが展開されてた時は

のべ5000点が出品されたそうです

 

二次創作されたコンテンツは多くて

同人誌やコスプレなどのファンファンアートのイベントは盛況で

東京ビッグサイトで開かれる「コミケ」の出展物の7割は

二次創作が占めるそうです。

また同人誌出身のプロの方もおおいですよね。

 

ネット社会が進化するにつれて

個人で情報や作品を発信して

プロへと進む道、また収益化できるチャンスが

本当に増えましたよね。

 

 

 

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ただやはりそれぞれの原作や作品には作者はもちろん

その作品に係ったたくさんの関係者の方もいらっしゃるでしょうし

何よりその作品を大好きなファンの皆さんがいるわけで

そういった思いを踏みにじるような「2次創作」だけは

やめてほしいなと思います。

 

実際に悪質な「2次創作」として

その同人誌を販売していたサイトに

警告状を送付した会社の執行役員の方も

「二次創作自体は否定しないが、開発者の思いや

熱心なファンの拒絶反応も考慮したと」説明されていますから

やはりモラルと秩序は大切です。

 

 

まとめ

 

文化審議会著作権分科会の2019年2月の最終報告書では

海賊版と知りながらダウンロードする行為を違法とする対象を

静止画などにも拡大する方向となったそうなので

一部では二次創作活を動萎縮させないか

危惧する声も出ているそうです

まだまだ著作権に基づく二次創作については議論が続きそうですね。