主婦梅吉の日常

介護施設を起業、運営し時にはフリマや旅行を楽しむブログ

老後不安  何歳まで働けばいいの?

 最近は定年が伸び、

高齢者の就労を政府も促進する

取り組みを積極的に行っていますね。

 

また日本経剤新聞社が実施した郵送世論調査でも

「70歳以上まで働く」が3割をしめ

また8割近くが老後に不安を感じている

という結果だそです。

 

 

 

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やりがいや生きがいのために働きたいのならば

それはすごくいいことだとおもうが、

本当は働きたくないが

将来への不安が原因で働くのならば

なんだか寂しい。

 

私は本音でいえば70過ぎたら

もう働きたくないと今は感じているのだけど。

 

 

 

 

1 年金制度は大丈夫?

 

「年金制度」「健康保険」「介護保険」と聞くと

本当にこのままで今の制度が維持できるのかと

多くの人が疑問と不安をかんじているのでは

ないかと思います。

梅吉も実際今はいいけど

10年後に本当にこの制度が大丈夫なのかと

福祉、医療の仕事に携わりながら

不安と疑問を感じています。

 

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2004年年金改革法を自民、公明の与党が

強行採決して成立させました。

 

2100年頃までを見通して

年金財政の均衡を図ろうという意図で誕生した法案です。

 

そしてこれを実現するためには、

 

① 独立行政法人が運用する積立金を

  計画的に取り崩す

② 現役世代が払う保険料を段階的に引き上げる

③ 高齢者の年金受給額を毎年小刻みに切り下げる

  マクロ経済スライドを導入する

 

上記の3点でした。

一部の与党議員はこれを「100年安心プラン」

とも言っていました。

 

この100年安心の実現には三つの全てを

実行する必要があるんですが

それから15年達成度をみてみると

 

②の厚生年金の料率が2017年に18.3%になったことで

確かに達成されました。

(本当に高いですよね~。どんどん上がりました)

 

しかし残りの二つは

①の取り崩し額は想定を超過し

③はマクロ経済スライドの発動が

 19年度でようやく2回目です。

 

 

年金だけで安心して暮らせるのかと考えると

2001年からは年金の支給開始年齢が

60歳から65歳に段階的に引き上げられ、

まださらに引き上げられる可能性もあります。

 

すでにもらってる方もピーク時から

14%減っています。

でも実際の手取り減少はもっと大きいそうです。

何故なら老年者控除などは縮小され

年金から天引きされる

「介護保険料」「健康保険料」

増え続けてるわけですから。

 

家計調査をもとに作成された数字をみても

毎月の高齢無職世帯の家計では

2000年では10300円の不足が

2017年では54500円と拡大しています。

 

 

2 広がる世代格差 

 

「世代会計」という言葉を調べてみたら

人の生涯を通じて

政府部門への支払いが義務付けられている

税金や社会保険料などの負担総額

社会保障給付や公的サービスの受給総額を試算し

世代ごとに違いを比べる手法を指すそうです。

 

平均寿命まで生きる一人を想定して

推計するのですが日本は一般的に

高齢世代は受益総額が負担総額を回る「生涯黒字」になり

若者やこれから生まれてくる世代は「生涯赤字」になる

傾向が強いと言われています。

かつては内閣政府が中心になって推計していたんですが

ある時期から公表されなくなったそうです

 

この世代会計の金額を日経新聞で読んだ時は

 

ちょっとびっくりするような数字で

衝撃でした。

 

60歳以上  +5711万円

50歳代   +90万円

40歳代   -710万円

30歳代   -1157万円

20歳代   -1309万円

将来世代  -4195万円

(2001年度の経済白書を基に作成)

 

世代格差を実際の数字でみてみると

本当にびっくりですね。

 

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日本はシルバー民主主義などとも言われ

比較的年配の方の声が政策を

形作ってきたという傾向があります。

 

 

選挙の投票率を見ると

 

1990年では

60代の有権者の投票率は 87.2%

20代の有権者の投票率は  57.8%

 

2017年では

60代の有権者の投票率は 72.0%

20代の有権者の投票率は 33.9%

 

これをみると政治家の皆さんも

どうしても高齢者よりの政策が多く

なってしまうのも~。

 

自分自身の20代の時も

確かにあまり積極的に選挙には

行きませんでしたね。

今はしっかりいきますよ!

 

 

 

 

100年分の時代の変化が3年で起きる

などとも言われている、

このご時世

やっぱり若い人達に政治や日本について考え、

せめて選挙だけでも行っていただきたいですね。

 

 

 

 

 

3 リスクをとらないリスク

 

 以前から日本人は貯蓄が好きな国といわれますが、

資産運用について尋ねたところ

(日経リサーチによる調べ)

 

「預貯金」が67%で次が「保険」の28%

「運用はしていない」と答えた人は22%

となっています。

 

日本人の金融資産は1860兆といわれますが

貯蓄から投資という流れは

なかなかすすまないようですね。

 

リスク資産による資産運用をみると

2ケタ届かず

 

「日本の個別株式」 9%

「日本株投資信託」 7%

「海外株投資信託」 5%

「外貨預金やFX取引」 3%

「金などの貴金属」 1%

とい結果ですね。

 

 

 

 

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しかし

この調査でももう少し細かくみると

特に「預貯金」と「保険」の割合が高いのは

乳幼児のいる世代で79%と45%と

さらに全体平均を上回っています。

将来の学費や養育費を

リスクにはさらせないといことですね。

 

一方世帯年収1500万円を超える

高所得者層は「日本の個別株式」33%

「日本株投資信託」が20%

「外貨預金や FX 取引」が13%に達し

2ケタの数字となり平均を上回っています。

 

 

幼児のいる世代(若い世代)でリスク資産による

資産運用がなされていないというのには

少し驚きました。

確かに考えてみれば資産を

リスクにさらせないというのも分かる気がします

がしかし年金制度、健康保険制度、介護保険と

どれをとっても不安を抱える日本

若いうちに全く資産運用しないリスクを取らないというのは

私にはさらにリスクが増えるのではと見えてしまいます。

 

余裕ができたら

株をやろう FX をやろう外貨預金をしよう

などと思うかもしれませんが

いきなり初めての資産運用が

スムーズにいくわけではありません

なのでやはり若いうちから

ほんの少額でもお金を運用してみる

せめて勉強だけでもしてみる方が

将来リスクを減らせるのではないかと

 

リスクを取ることによって

リスクを減らせるのではないかと

私自身は感じています

 

 

 

 

 

4 まとめ

 

なかなか上がらないお給料高くなる様々な税金

 

失業率はほとんどないはずなのに

今は景気も良いはずなのに

 

高級時計などもすごく売れているらしいのに

どんな人が買ってるの?

 

日本は豊かになってるはずなのに。

たしか経済大国だったよね?

 

自分が生まれた時から比べても

 

便利にはなってるけど

豊かになったという実感はないような?

 

 

なんだかおかしいなと感じることがあります。

 

すべてがヨーロッパや諸外国かいいとは

全く思いませんが

昨年末ドイツ旅行をした時に

ドイツ人の働き方は朝9時から4時までで

ほとんどが週休二日

アウトバーン(高速道路)でさえも

週末は緊急性や食品トラック

観光バス以外の商用トラックは

走ってはいけないという決まり。

 

たしかに夜、お店閉まるのも早いけど

コンビニもないけど

 

なんだか日本人は働きすぎ?

なんて真剣に感じました。

 

日本は今年初めての10連休ですが

外国では長期のバカンスは結構あたりまえ。

 

それでいて生活水準やお給料が日本と変わらない

 

日本の給与は先進国と呼ばれる国の中では

決して高い方ではないです。

 

本当に豊かなのはどちらなのかと?

70歳を超えても働くという意欲のある人が3割を超える日本

 

日本と外国では(国民性としても)

労働に対しての意識がかなり違いますので

どちらが幸せかは一概には言えませんが

 

それでももしやりがいというより

老後の不安のために70歳を超えても

なお働きたいと3割を超える人が

思ってるとしたら、

やっぱり何かがおかしいと思ってしまう

今日この頃です。

 

でも一度すすんでしまった道は

なかなかもどれないんですよね。

 

 

 

梅吉の勤労意欲が低いからだけかも

しれないけど!