主婦梅吉の日常

介護施設を起業、運営し時にはフリマや旅行を楽しむブログ

介護士が仕事をやめたくなる時

介護職員の不足が社会問題だといわれてから

もうかなりの年月が過ぎたようにおもうのですが、

いよいよ本格的に厳しくなってきていて

どこの現場にいっても人出不足だと嘆いています。

 

 

介護現場にとっては超貴重な人材であるのもかかわらず

介護の平均勤続年数は6年と決してながくはなく

 

管理者や現場のリーダー達は

退職願いを持って来られる度に

頭をかかえているといのが今の状態です。

 

どうして介護士の勤続年数は短いのか

どんな理由で退職願いが出されることが多いのか

まとめてみました。

 

 

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1 介護士の現在の現状

 

介護士の仕事のイメージといえば、

「低給与」「仕事がきつい」など

マイナスのイメージがクローズアップされ

 

そして現状「やりがい」があるという部分よりも

低賃金や人出不足からくる

マイナス要因が介護現場に重くのしかかっているのが

やはり現実です。

 

賃金に関してはの調査では

介護支援専門員(ケアマネ)の平均年収は約371万円!

介護福祉士の平均年収は約310万円!

(※賃金構造基本統計調査から弊社独自に年収を算出 参照:厚生労働省)

となっています。

最近は国からの補助(処遇改善)もあるので

これでも以前よりはずいぶん改善はされつつはあるのですが。

 

しかしこの給与はだいたい施設系の給与で

デイサービスなど夜勤のない職場では

もう少し実際は低いと個人的には感じています。

 

施設系の介護士は夜勤が10日はあるという

施設もめずらしくはありません。

 

施設側も夜勤を10回入れるのが良いとは

思っていいるわけではないのですが、

そうせざる得ない現状が現場にあり

それを職員も理解しているので

たとえ夜勤が10回でも仕事をこなして

どうにか1日をまわしていくという感じでしょうか。

 

 

個々の事業所や施設によって

いろいろ給与や待遇に差はありますが

介護保険をもとに運営しているのですから

その範囲の中でしか人件費は捻出できないのです。

 

有料老人ホームは低料金のものから超高額のものまで

幅広いですが、介護職員の給与や待遇は

大きく違わないように思います。

 

超高額施設はそれだけ設備や食事が

そもそも違うので金額はその差であり

介護そのものにはそんなに大きく差はないのです。

 

この状況は日本の病院と似ていますね。

 

また介護士は資格によって

資格手当が出るところが多いですから

自分が頑張れば少しは給与も増えますが

どうしても女性が多く夜勤もこれだけあれば

かなり気合をいれて計画的に勉強に励まないと

なかなか合格するのは難しいですし、

あきらめてしまう職員も案外多いですね。

 

施設によりすごく差はありますし

またどのお仕事もそれぞれ

難しさ、やりがい、などありますが

それでもやはり介護職員は

まじめであればまじめであるほど

ちょっと考えてしまうことの

多いお仕事かもしれません。

 

 

 

 

2 介護士がやめる理由

厚生労働省の調査によると介護職の離職理由として

 

「結婚、出産・育児」が31.7%、

「運営方針に不満」が25.0%、

「人間関係の不満」が24.7%

「給与が少ない」が23.5%

 

 

お給与が少ないと感じてやめる割合は

4番目なんですね。

 

そもそも介護職を選んだ時点で

ある程度お給与に関しては、理解しているわけですから、

 

ただ夜勤を10回入って夜勤手当もついてるのに

この給与?みたいな感じは確かにあるかもしれません。

 

1番の育児、出産というのは

女性が圧倒的に多い職場ですので

また求人も多いのでいったん子育てで

仕事を離れてもまた働き始めるときは

正職で勤務できる可能性はかなり高いので

どうしてもここで無理をしてでも

続けるという選択にはならないのかと思います。

 

2番目の「運営方針に不満」というのも

よくきく理由ですが、

全く現場をしらない上司だったり

入居者様への対応への不信感

また利用者様や家族からの理不尽なパワハラも対処せずなど

いろいろ理由は考えられますが、

これは介護業界だけの話でもないですよね。

 

3番めの「人間関係の不満」ですが

これもどこの職場でもありますが、

介護は特にチームプレーですから

それがうまくいかなかったり

そして女性の多い職場特有の

難しさは絶対あるとおもいます。

 

 

介護そのものの離職率は以前よりは

少し下がっていはいるのですが、

これをさらに下げていくには、

各施設や事業所が努力するのはもちろんですが

国としての対策も必要不可欠ですね。

 

 

 

3 こんな職場だったらやめるのが正解

 

 

www.ume0912happy.com

 

以前のブログで介護職員が受けるハラスメントについて

書きましたがやはり介護士がいろいろ受ける

ハラスメントに対して、

「全く対応してくれない」

あるいは

「我慢するように言われた」

などどいう施設はやめた方いいです。

 

管理者が管理者としての仕事ができていないわけですが、

介護業界は中間管理職がまだまだ

あまり育っていないといわれることが多いですが、

今後のことを考えると魅力的な職場とはいいがたいですね。

 

次は入居者様への暴力や暴言ですが、

多分ニュースなどの事件になる前に

現場ではいろいろ特にスタッフ同士では

気が付いていて「何かおかしい」と

普通は報告が現場から出てるはずなのですが

対処が遅れ、エスカレートしていき

暴力、虐待につながっていく、

スタッフ不足でスッタフにまともに注意ができない

あるいは、放置していたなど

こういう職場もやはり絶対やめた方良い

職場だとおもいます。

 

人間関係は女性が多いので

わずらわしいことも多いですが

これはケースバイケースなので

一概にはいえないかと考えています。

程度の問題もありますし

いじめなどがあった時はリーダーに相談したり

理解しあうことができないか話あってみたり、

でも心と身体に不調をもたらすほどになっているなら

やはり無理して続けることもないかと

個人的には考えてます。

 

そして給与が極端に安かったり

サービス残業を強要されたり

残業が異常に多かったりする職場も

やはり続けて働くには適していないかと思うのです。

 

 

 

 

4 まとめ

 

求人の多い職種ですから

納得できるところで自分の資格やスキルアップを

しっかり築いてできるだけ慣れた環境で

長く働けるといいですよね。

国は介護福祉士で10年以上勤めた人に

8万円の補助を出すときめているのですから

でも現状はなかなかあてはまる人が

今のところは少ないようです。

 

介護される側もする側にとっても

良い環境になることは

日本国民全体の幸せにつながっていると

おもっています。