主婦梅吉の日常

介護施設を起業、運営し時にはフリマや旅行を楽しむブログ

介護士の資格  ケアマネ受験合格者が昨年度より83%も激減!!

以前、介護職の転職というブログでも書いたが

国は介護業界を現在の「饅頭型」ではなく

「ピラミッド型」に変え

キャリアの積み上げがわかりやす環境に

変えていく方針を打ち出しています。

 

 

www.ume0912happy.com

 

そんな改革の中で昨年のケアマネージャの合格者人数が

83%も減少したようです。

医師や看護師また作業療法士栄養士などからの受験者を除く

 

介護業務等従事者・相談援助業務従事者に限定すると

なんと97%も減少しているらしい

97%ってほとんど受験者がいなかったとも思えるような

数字のような気がします。

 

ピラミッド型を目指すのなら

やはりそれは正しい方向なのだろうかと思う反面

あまりにびっくりするような数字になんとも、、、、。

言葉が出てこない。

 

 

ケアマネージャー受験者が激減した理由

 

ケアマネージャー(介護支援専門員)の試験は

1998年から試験と実務研修により養成がスタートし

ケアマネージャーの資格は医療、福祉職の中で

かなり注目されました。

そして1998年の第1回試験では20万人以上が受験し

およそ91000人の合格者が誕生しました

その後2003年頃からは受験者数受験者数がおよそ10万人

合格者は3万人前後になり

ケアマネは介護福祉士と介護業務等従事者(訪問介護職員)にとって

介護職員のキャリアアップの象徴的な資格業務となり

 

介護職員から介護福祉士として介護支援専門員(ケアマネ)という

パターンがありました。

 

 

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しかし昨年の2018年度の受験者数を見てみると

前年のおよそ13万人から5万人

合格者数は約3万人から約5000人にまで落ち込んでいます。

 

相談援助業務従事者・介護業務従事者に限定すると

合格者は前年より- 97.1%となりました。

2017年の合格者が4496人から

2018年合格者は133名

という数字を厚生労働省が発表しています

 

なぜこんなに減ったのか見てみると

2018年からの受験資格がかなり厳しくなったようです

 

「介護福祉士の国家資格を有していることプラス介護業務に5年かつ900日以上従事」で受験が可能でであったようですが

今回からは介護福祉士の資格取得後に介護事業業務等に5年間かつ900日以上従事」と変更となりました

 

また従来は訪問介護員の資格を得て介護業務についている場合には実務5年それ以外の場合も介護の実務10年で介護支援専門員の受験が可能であったようですが

今回からはこれらのケースは受験資格の対象外ともなったようです

 

介護支援専門員の入り口のハードルを上げて受験者の質を高めようというのが

政府の目的であったようです。

 

それにしてもすごい減少ですね。

 

 

ケアマネージャー資格に対する魅力の低下

介護支援専門員の受験者が減り合格率も下がっているのは

本当に受験資格が厳しくなったからだけが原因なのでしょうか

 

もちろんそれは大きな原因ではあると思います

が介護福祉士などに対しここ数年

政府や介護報酬による処遇改善が進み

キャリアアップの仕組みを整える事業者も増え

認定介護福祉士などの道も開かれてきました。

介護業務を極めることで十分なキャリアアップを

見込めるようにな状況になりつつもあります。

 

そんな中でケアマネジャーは2016年度からは

試験合格後の実務研修や資格取得後の5年ごとの更新研修などの時間数が急増し

研修に対する時間的、経済的な負担がかなり大きくなっています。

 

また今の現状、ケアマネージャーが作るケアプランも

そのケアマネの力量によりかなり差があり

現場の介護職員が首をかしげたくなるものも実際案外ありますから

質を高めるために実務者研修や更新研修は確かに必要です。

 

介護職との給与の差がだんだん少なくなってくると

介護職員がが普段の仕事をしながら、

さらにケアマネ受験のための勉強するのはかなり大変ですから

受験するモチベーションがあまり上がらず

合格率の低下にも繋がっているのではないでしょうか

 

試験そのものはここ数年傾向や難易度には

大差がないと専門家はみているようです。

 

 

良いケアマネージャーとは?

 

介護保険制度がスタートしてから20年

地域では今まで以上に複雑で深刻な課題を抱えた高齢者が増えています

 

在宅介護にしろ施設介護にしても様々な状況

そして様々な価値観があり状況もまちまちです。

 

そんな中でたとえ理想的なプランができたとしても

実際にそれを運営していくその介護現場や各事業所、市町村

家族、病院、医師、リハビリなどあらゆることが

ネットワークで支え合いうまくまわっていかないなりません。

 

そんな状況の要になるのがケアマネージャー

仕事のハードさゆえ、体調不良を訴えるケアマネージャーも

少なくはないのもわかる気がします。

 

ケアマネージャーに求められる力は

もちろん一人一人にあった介護を読み解く力

信頼関係を作る力

様々な人とネットワークでつながる力

そして自分自身を知る力など

本当に多岐にわたっています

 

 

 

 

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日本の介護を取り巻く状況は複雑です。

ここ数年で介護現場には AI の技術はさらに入ってくるでしょうし

介護職員の不足

外国人介護職員の受入

また介護保険の財源

 

 

状況は刻々と変化しています

そんな中でやはりケアマネージャーの作成してくれる

ケアプランはとても重要です。

 

色々な理不尽さに悩まされることもあるとは思いますが

それでも、介護される側も、させて頂く側も

たとえ要介護状態に本人がまた身近な家族がなったとしても

この世に生まれてきてよかったと最後まで思える

そんな世の中であって欲しいと梅吉はおもいます。

 

 

 

まとめ

 

ケアマネを受験する人数と合格者が激減

 

受験資格がかなり厳しくなった。

 

ケアマネの試験合格後も研修などがあり

結構大変

 

介護士としてのキャリアアップの道も確率されてきたので

ケアマネだけがキャリアアップの資格ではなくなってきた

 

大変さにみあう魅力が感じれず受験勉強のモチベーションが

あがらない。

 

でもやはり介護において要の存在でありやりがいのある

資格であり仕事であると思う。